《VOD(動画配信サービス)をコスパで斬る!》Paravi(パラビ)のコストパフォーマンスってどうなの?
VOD(動画配信サービス)コスパ検証シリーズ、今回はParavi(パラビ)のスペックやコンテンツ、メリット/デメリットをチェックしてコストパフォーマンスを判断してみますね!
Paraviってどんな配信サービスなの?
Paravi(パラビ)は2018年にスタートしたばかりの新しいVOD(動画配信サービス)。
TBS・テレビ東京・WOWOWの放送局3社と日経新聞社、さらに電通・博報堂の大手広告代理店という日本のメディアを牛耳る大手マスコミの出資でスタートしました。
これだけ強力な顔ぶれがバックについたParaviのコストパフォーマンスは、いったいどれほどスゴいものなんでしょうか?
じっくり検証していきましょう。
Paraviの基本情報
月額料金(税抜):925円
ポイントバック:チケット(300円以下の作品がレンタル可能)
無料トライアル:30日間
配信システム:定額配信+有料レンタル
作品数:8,000本以上
配信ジャンル:オールジャンル
独自ジャンル:音楽ライヴ/ネットテレビ(WOWOW/有料)
提携/関連TV局:TBS/テレビ東京/WOWOW
レンタル料金目安:映画 400円~500円/ドラマ・アニメ 300円〜
同時視聴:不可
ダウンロード視聴:可(一部作品のみ)
倍速視聴:不可
最高画質:HD
決済方法:クレジットカード/キャリア決済(docomo/au/ソフトバンク/ワイモバイル)
付帯サービス/提携サービス:WOWOW
Paraviのコスパをいろんな角度から査定!
コスパ査定|Paraviの料金は?
まず主なVOD(動画配信サービス)の料金を比較表を見てみましょう。料金表は上から安い順に並んでいます。
定額見放題VOD(動画配信サービス)-料金比較(月額/税抜)
○Amazonプライムビデオ:年間プラン4,900円(実質月額:約408円)/月額プラン500円
○dTV:500円
○auビデオパス:562円(ポイントバック有:総額540円分)
○FODプレミアム:888円(ポイントバック有:総額1,300円分)
○paravi:925円(ポイントバック有:総額300円分)
○TSUTAYA TV:933円(ポイントバック有:総額1,080円分)
○Hulu:933円/税込:1,026円
○TSUTAYA morbie:950円
○Netflix:ベーシック800円/スタンダード1,200円/プレミアム1,800円
○U-NEXT:1,990円
Paravi(パラビ)の料金は月額925円(税抜)
料金的にもVOD(動画配信サービス)のスタンダードと言っていいHuluとほぼ同じですから、特に“安くもなく高くもない”標準的な金額です。
コスパ査定|Paraviのスペック/機能は?
Paravi(パラビ)の配信スペックや機能は、VOD(動画配信サービス)として最低限必要なものしかありません。
コスパアップ⤴︎につながるような特別な要素はひとつもないので、どうあがいても高評価できるものではないですね。
コスパ査定|Paraviの見放題コンテンツは?
作品数:8,000本以上
トップレベルのジャンル:TBS番組
水準レベルのジャンル:国内ドラマ,バラエティ,アニメ,邦画
水準以下のジャンル:洋画,海外ドラマ,オリジナル作品,ドキュメンタリー
他に無い独自ジャンル:音楽,舞台,スポーツ,
ParaviにはTBS,テレビ東京,WOWOWの放送局3社が関わっていますが、見放題コンテンツは作品数的はTBS色が強くてさしずめFODプレミアムのTBS版とイメージすれば間違いないでしょう。
自社コンテンツの国内ドラマやバラエティが強く、海外作品には絶望的に弱いのもFODプレミアムと同じなので、コスパ評価は国内作品があれば満足なのか海外作品を重視するかで大きく変わってきます。
コスパ査定|Paraviの独自有料オプションは?
⚫︎動画レンタル
⚫︎WOWOWプラン(ネットテレビ)
動画レンタルは必要な時にいつでも使えるのであれば便利なサービス。
新作や人気作品もそれなりにそろっていますし料金も標準的です。
なによりも最大のメリットは、衛星放送やケーブルテレビで人気の有料チャンネルWOWOWを見れること。
ネット配信でWOWOWを見れる唯一の手段ですし、工事費やチューナーレンタルなどの無駄なコストも必要ありません。
コスパ査定|Paraviの特典は
⚫︎パラビチケット配布(300円までの作品がレンタル可能)
Paraviユーザーに毎月ひとつ配布されるパラビチケットはいわばポイントバックのようなものですが、他サービスのポイントバックとは大きく異なる部分がいくつかあります。
○300円分のポイントではなく、あくまで300円以下の作品をレンタルできるチケットでしかない。
○安いの作品をレンタルしても差額分はポイントとして貯められるわけではない。
○チケット+課金で300円を上回る価格の作品のレンタルをすることはできない。
○チケットを貯めて合わせて使うことはできない。(翌月に繰越はできず使わなければ無効)
要は、あくまで期限ひと月の300円以下の作品のみを対象とした単体使い切りのチケットあって、それより高額の作品のレンタルにあてる方法は全く無い…ということです。
そこで、大きな問題があります。
300円でどんな作品がレンタルできるのかというと、映画作品だと旧作でも大抵400円(税別)なので300円以下のものはゼロでは無いけれどほとんど無いに等しいんです。
つまり、せっかくチケットをもらってもドラマやアニメを1話見るのが限界。
ひと月分で旧作映画1本すらレンタルできないというのは、VOD(動画配信サービス)としては中途半端で微妙すぎるので、とても大きなコスパアップ⤴は望めません。
Paraviのコスパアップ⤴︎ポイント
Paraviのコスパアップ⤴︎ポイントをまとめてみましょう。
スペック面のコスパアップ⤴︎ポイント
⚫︎無し
コンテンツ面のコスパアップ⤴︎ポイント
⚫︎TBSの名作ドラマが見れる
特典面のコスパアップ⤴︎ポイント
⚫︎300円以下のレンタルに使えるチケット配布
Paraviのコスパダウン⤵︎ポイント
Paraviのコスパダウン⤵︎︎ポイントをまとめてみましょう。
スペック面のコスパダウン⤵︎ポイント
⚫︎必要最低限のもので特に優れた機能は無い
コンテンツ面のコスパダウン⤵︎ポイント
⚫︎TBSの自社コンテンツ以外は壊滅的
特典面のコスパダウン⤵︎ポイント
⚫︎チケットの価値とシステムが微妙でありがたみが薄い
Paravi…コスパ総合評価
⚫︎Paraviチケット(300円まで)
⚫︎世界唯一のWOWOWネット配信
上でも解説したようにParaviはFODプレミアムと同じタイプ。
テレビ局の自社コンテンツに特化したVOD(動画配信サービス)なので、特にTBSドラマファンやTBSサポーターならそれだけでも加入する値打ちがあります。
また、BS加入やケーブルテレビ加入で無駄な費用をかけずにWOWOWを見ることができるただ一つの方法で、ネット配信でWOWOWが見れる唯一のサービスでもあるので、ネットでWOWOWを安く手軽に見たいリスナーはParaviに加入するしかありません。
以上の2つだけがParaviがコスパアップ⤴する条件なので、Paraviに加入する意味があるのはそれに当てはまるリスナーくらい。
それ以外のリスナーには積極的にオススメはできませんし、他にもっとメリットが豊富でコスパに優れたサービスがいくらでもあります。
⚫︎Paravi…コスパ評価…TBSサポーターorWOWOW加入希望者
ガンガン使う!(活用度100%~):コスパ100%以上
普通に使う!(活用度50%~):コスパ50%以上
⚫︎Paravi…コスパ評価…TBSに興味が無いorWOWOWを利用しない場合
ガンガン使う!(活用度100%~):コスパ40%以上
普通に使う!(活用度50%~):コスパ30%以上
コスパ評価の基準
コスパは%で表します。
100%ならコスパは料金相当で十分元が取れるということ。
数値が100%を上回るほど高コスパ⤴、100%を下回るほど低コスパ⤵ということです。︎︎︎
また、コスパはサービスを使いこなせるかどうかが大きく影響するので、使いこなし度で2段階に評価しています。
ガンガン使う!:ほぼすべてのサービスを完全に活用している。
普通に使う!:大体のサービスはそれなり活用して、中には使いこなせてないサービスもある。
※評価は可能な限り客観的に判断していますが、あくまで個人の主観なのでその点はご了承ください。